ウォール・ストリート・ジャーナル日本版を100%傘下に
-SBIとの合弁事業を解消し単独展開へ-
http://www.dowjones.co.jp/press_20120713.asp
2012年7月13日 - ダウ・ジョーンズ&カンパニー(以下ダウ・ジョーンズ、本社:米ニューヨーク)は、グローバルな事業展開と日本国内における報道の強化にさらなる投資を行うため、ウォール・ストリート・ジャーナル日本版(以下WSJ日本版)を運営するウォール・ストリート・ジャーナル・ジャパン株式会社(以下WSJジャパン(株))に対してSBIホールディングス株式会社が保有する40%の株式を7月13日付で取得し、100%子会社とすることを本日発表いたしました。
今回の100%子会社化にともない、ダウ・ジョーンズはWSJ日本版の唯一の発行者となり、ウォール・ストリート・ジャーナルの現地語版オンラインサービスにおいて最も成長が著しいサイトの1つであるWSJ日本版を強化します。WSJ日本版(http://japan.wsj.com)は、2009年のサイトオープン以来、月平均のユニークビジター数が約200万に上るまで成長しています。またiPhone、AndroidなどのスマートフォンやiPadなどのタブレット端末向けのアプリも展開しています。
ダウ・ジョーンズの最高経営責任者(CEO)でWSJの発行人であるレックス・フェニックは、「100%子会社化は、ダウ・ジョーンズが出版事業への投資を、特に成長が著しい市場およびオンラインの現地語版で継続することを示すものです」と述べています。さらに、「中国語版や近く開設されるインドネシア(バハサ)語版とともに、日本版を強化することによってアジアにおける読者層の拡大を継続し、世界に広がる、より幅広く包括的なウォール・ストリート・ジャーナルの報道に触れていただくことができると考えています」と語っています。
また、ウォール・ストリート・ジャーナル/ダウ・ジョーンズ経済通信の編集局長、ロバート・トムソンは「今回の重要な投資は、ウォール・ストリート・ジャーナルを複数のプラットフォームや言語の分野に拡大することに対するわれわれの決意を表すものです。また、世界第3位の経済大国であり、新たな国際展開のとば口にあると思われる日本での事業に対するコミットメントを示すものでもあります。日本が世界に飛躍するためには、企業や投資家が豊富な情報のもとに意志決定ができるかどうかにかかっており、われわれが目指すのは、日本の読者が母国語で、世界でも抜きん出たニュース報道と分析に触れることができるようにすることです。かの松尾芭蕉は『道に堪能の執あさからぬ事知られたり(ひとつの道に秀でることは、並外れた強い思いを伴うものだ)」との言葉を残しました』と述べています。
東京の編集チームが運営するWSJ日本版は、世界で発行されているウォール・ストリート・ジャーナルの翻訳記事に加え、国内のビジネスや金融、政治ニュースを提供しています。
ウォール・ストリート・ジャーナル/ダウ・ジョーンズ経済通信の東京支局は、現在日本で最も多くの記者を擁する外資系メディアの1つです。2011年の東日本大震災の報道では、“The Society of Publishers in Asia (SOPA)”から特集報道部門で表彰されたほか、同支局の若林大介記者が”Journalist of the Year”を受賞しました。
当社のオンライン版「WSJ.com」では、日本版に加え、中国語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語の現地語版を展開しています。さらに韓国、インド、香港、東南アジア、カナダ、東欧でも現地語を含むローカル版を提供しています。
今回の100%子会社化によるWSJ日本版の編集への影響はありません。
ウォール・ストリート・ジャーナルについて
ウォール・ストリート・ジャーナルは200万以上の米国最大の有料購読者をもつ世界有数のビジネス紙です。ウォール・ストリート・ジャーナルは、ウォール・ストリート・ジャーナル・アジアとウォール・ストリート・ジャーナル・ヨーロッパとともに構成され、その電子版であるWSJ.comはビジネス、金融情報や分析記事を100万以上ものデジタル購読者と月間3600万のページビジターを有します。またWSJ.comはWSJデジタルネットワークの中の主要サイトとしてMarketWatch.com, Barrons.com, AllThingsD.com and SmartMoney.comを展開しています。これまでに34のピューリツア賞を受賞、BtoBメディアランキングでも12年連続1位を獲得しています。