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2023/11/21

【EasyTechnology】トップインタビュー「テクノロジーの力で新しい社会、金融サービスの創造に挑戦」(代表取締役 三宅 俊也氏)

| by:ウェブ管理者


 2023年9月25日(月)、グッドウェイは、EasyTechnology 代表取締役 三宅 俊也氏を訪ね、同社の概要や設立の背景、サービスの概要や事業計画、今後の展望など話を聞いた。世界が大きく変化する中で日々変化する金融のあり方など、いかにしてテクノロジーの力で負を解消するかなどについて話を聞いた。

 EasyTechnologyは「テクノロジーの力で負を解消する」をミッションに掲げ、世界が大きく変化する中、世の中の負の連鎖を解消していくことが金融のあるべき姿だと考えている。「金融は難しいものでなく、わかりやすいものになって欲しい」、「テクノロジーの力で新しい社会、金融サービスの創造に挑戦していく」という想いを社名に込めている。


【グッドウェイ】
はじめまして。最初に簡単に自己紹介をいただけますか?

【三宅氏】私は、広島に生まれ、学生時代はサッカーに夢中になり、その後、地元企業に就職しました。ゆくゆくは起業したいという想いがあったので、食品卸会社での営業スキルやIT企業でのプログラミングスキルを磨き、アフィリエイト事業、メディア運営、金融/ブロックチェーン分野での経験を経て、3社目の起業となるEasyTechnologyを設立しました。

【グッドウェイ】会社設立の経緯について教えてください。

【三宅氏】過去の経験から、金融分野への関心が高くテクノロジーの強みを活かせる事業を模索していた中、後払い決済(BNPL:Buy Now、Pay Later)をはじめとする新たなFintechサービスによる支払い手段の多様化、小口金融の広がりに着目し、大きな市場とビジネスチャンスがあると確信しました。そのような中、SIerで勤務していた仲間と二人で2022年10月に設立しました。過去の起業の経験、市場の魅力、競合が少ない分野であるということもあり、比較的早い段階からVCの出資を受けることができました。その後、これまでの人脈やプレスリリースからの問い合わせ、株主からの紹介などから顧客開拓を推進し、同時にメインクライアント向けに開発を進めてきました。開発チームには優秀な学生インターンもいます。
2023年6月には「Plug and Play Japan アクセラレータープログラム」においてEasyTechnologyが採択され、事業拡大に向けて、より多くの企業との提携を推進していくことができるようになりました。

【グッドウェイ】主なサービスについて教えてください。

【三宅氏】小口金融の広がりと共に、期限までに支払われない債権(債務)が増加しており、その債権を回収するための債権回収業務の自動化や変革が急務となっています。
現在の債権回収業務の多くは、EXCELで管理するなど属人的かつ不合理で非効率な状況にあります。この課題に対し、私たちはデータ解析の強みを活かし、AIを活用することで債権回収業務を飛躍的に向上させるソリューション「デジタル債権回収管理SaaS『Easy』」の提供を開始しました。
主なクライアントは債権回収業務を行っている企業(信販会社、クレジットカード会社、ファクタリング事業者、BNPL事業者)となります。
【グッドウェイ】どのように債権回収業務のシステム化(AI判定など)を進めているのですか。

【三宅氏】例えば、「雨の日は家にいる確率が高まり電話に出やすい」、「関西エリアでは阪神タイガースが勝った日は対応してもらえやすい」といった債権者の様々な傾向分析をAIによって行っていきます。
そうすることで、いつ債務者に連絡をしたら良いかなど、債権回収業務の効率化を実現することに繋がります。
クライアントが保有しているリアルなデータを基に、債権回収業務を向上させるための仮説と検証を繰り返し、よりAI判定の幅を広げてい機体と考えています。また、これまでクライアント側で属人的に行っていた方法についても債務者のライフスタイルの変化を反映するなど精度向上を図っています。

【グッドウェイ】そのほかにどのようなサービスを提供していますか。

【三宅氏】そのほかにも、デジタル債権回収管理システムの基盤の機能を活かして、キャンセルポリシーを規定している全ての事業者(レストラン、エステ、レンタカー、歯医者、引越し、美容整形、宿泊、ゴルフ、ネイルサロン、その他事業)を対象に「キャンセル料督促請求管理クラウドシステム『Easy cancel』」を提供しています。
債権管理業務、そしてその周辺業務における課題は各社様々です。本質の課題解決のためには、サービスを提供して終わるのではなく、弊社サービスをどのように活用して社内体制の構築していくかなどの上流の体制設計、そして時には事業支援を行うなど、深く企業に入り込んでいくコンサルティングも行っています。

【グッドウェイ】今後の事業計画について教えてください。

【三宅氏】主なクライアント候補企業へのコンタクトは一巡し、コンサルティング契約をいただくなど、サービスの導入と債権回収業務の変革に向けた複数の導入プロジェクトに取組むなど、実績作りを進めています。最近では地方銀行からも相談をいただくことがあり、今後のゼロゼロ融資の債権回収での活用など、次のフェーズに向けた検討を始めています。

【グッドウェイ】今後の展望について教えてください。

【三宅氏】日本の金融のイメージを、海外のStripe(決済プラットフォーム企業)のようなカジュアルな世界観でアップデートしていきたいです。大企業でありながらも挑戦し続けている孫さん(ソフトバンク)、三木谷さん(楽天)は本当にスゴイと思います。日本からもグローバルで勝てるサービスを生み出し、挑戦していきたいという想いがあり、海外展開も進めていきたいと考えています。最初は東南アジア、先々はアフリカの市場にも出ていきたいです。前職ではベトナムで働いていた時期もあり、海外での事業展開に恐れはありません。

【グッドウェイ】最後に、ひと言メッセージをお願いします。

【三宅氏】事業ドメインが少ない金融の分野において、いかにして面白い事業であるかを伝え、優秀なメンバーを巻き込んでいくかが重要だと考えています。新しい分野に立ち向かっていくことは容易ではありませんが、これからが一番面白いフェーズです。このフェーズを共に楽しんでくれる仲間を探しています。

私たちの「テクノロジーの力で負を解消する」というMissionに共感してくださる方は、ぜひ一緒に楽しみながら社会課題を解決するプロダクトを一緒に育てていきましょう。
(採用サイトはこちら





09:08 | 取材:金融・IT業界向け

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