1.次世代モビリティサービスの必要性について 我が国においては高齢化や人口減少、さらにはコロナ禍の影響もあいまって、人々の移動に対するニーズが大きく変化しています。また、交通事業者は、運転手の不足等からこれまでの定時・定路線の交通手段を中心とした交通ネットワークでは利用者の最適な移動ニーズに応えることが難しくなってきています。 他方、テクノロジーの進化により、省人化・安全性向上に繋がる自動運転システム、きめ細やかな移動ニーズへの対応や運行効率改善に繋がるオンデマンド交通システム等次世代モビリティの開発が進んでいます。また、様々な移動データの分析により、人々の動きに加えて目的・背景等の把握も可能となってきています。 こうした環境を踏まえ、交通分野では多様な交通手段を統合した最適な移動サービス、移動目的に応じた様々なサービス分野との連携等次世代モビリティサービスの開発(=「MaaS」/Mobility as a Service の略)が期待されています。