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2020/01/07

【日本取引所グループ(東京証券取引所)】麻生財務大臣を来賓に招き、新春恒例の2020年大発会を開催!併せて「2020 ニューイヤーセレモニー」も実施!

| by:ウェブ管理者


 2020年1月6日(月)、
東京証券取引所は新春恒例の大発会を東証アローズ オープンプラットフォームで開催した。

 今年のセレモニーでは昨年同様に副総理兼財務・金融担当大臣 麻生 太郎氏が来賓として招かれて挨拶を行ったほか、日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループCEO 清田 瞭氏が年頭挨拶で新年の抱負を語った。紋付き袴姿の男性も参加する中、来賓や艶やかな晴れ着姿の女性による打鐘の後、市場関係者、一般参列者全員による手締めが行われ、繁栄の年と言われる「子年」の経済繁栄と株式市場の活況を祈願した。




 2020年の大発会も天気に恵まれ、セレモニーが行われる東証アローズ オープンプラットフォームでは取材メディアの報道の準備が進められる。開始時間が迫ると、一般来場者、証券市場関係者、晴れ着の女性の順に会場に入場し、厳かな雰囲気の中、大発会の開始を待つ。




【セレモニー開始前】大阪取引所の大発会の様子をライブ映像で中継

 セレモニー開始前に、会場後方の大型液晶モニターに、東京証券取引所に先駆けて行われた大阪取引所の大発会のライブ映像が映し出された。「う~ちまひょ」の掛け声で始まり独特の節回しで行われる大株締め(だいかぶじめ)による手締めは、東京と違って拍子木を使って行われる。



  【挨拶】清田 瞭氏(日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループCEO)「米中摩擦、アメリカ大統領選挙と共に、中東の地政学的な混乱の行方から目が離せない展開に」

 清田氏は冒頭に年始の挨拶を述べた後、大納会同様に昨年の株式市場を振り返り、「混沌とした中でも年間では右肩上がりの好調な株式相場となり、IPOの企業数も94社と引き続き高水準を維持した」と述べ、一昨年秋から続けている東証の市場構造の見直しについては、「本日より具体的な制度設計に取り組んでいく」と語った。また、昨年のJPXの取組について、「決済期間の短縮、現物株式売買の基幹システム「arrowhead」のリニューアル、さらに東京商品取引所との経営統合による総合取引所実現に向けて、本年7月に予定している大阪取引所への商品移管と清算機関の統合に全力を尽くしていく」と意気込みを語った。

 清田氏は最後に今年のマーケットについて、「年末年始の間もイラン情勢で相場が揺れ動き始めたが、本年の最大の注目イベントは11月の米大統領選挙と思われていた中で、米国とイランの情勢によっては戦争が起こるリスクが高まり、米中摩擦、アメリカ大統領選挙と共に大きな関心を持って見守っていく必要がある。」と語った後、東京五輪や「繁栄」の子年に対する抱負や期待感を述べて挨拶を終えた。




【挨拶】麻生 太郎氏(副総理兼財務・金融担当大臣)「積立NISAや一般NISAの期間を5年間延長する等により、長期積立分散投資の経験および安定的な資産形成の促進を


 麻生氏は挨拶の冒頭で、名目GDP、企業収益、失業率など、安倍内閣の政策による経済効果を具体的な数字をあげて紹介し、「雇用所得環境の改善を背景に、経済の好循環が着実に回り始めていると確信している」と実績をアピール。また、令和2年度の予算においては、全世代型の社会保障制度の構築に向けて、消費税増収分を活用し、積立NISAや一般NISAの期間を5年間延長する等、より多くの方々に長期積立分散投資を経験してもらい、安定的な資産形成の促進がなされることで、国内外の投資家にとって魅力あふれる市場となるよう、見直しを進めていくと語った。

 さらに、日本取引所グループによる総合取引所の実現に向けた取組みについても、金融庁としても業界関係者と協力して総合取引所の実現を積極的に支援すると挨拶の最後で語った。




 挨拶の後、麻生氏と晴れ着の女性により、
経済繁栄および取引の活況への願いを込めて打鐘が行われた。



 最後は東京証券取引所 川井 洋毅氏(東京証券取引所 執行役員)の発声による手締めで無事大発会セレモニーは終了。



 大発会が行われた6日の東京株式市場は、米ニューヨーク市場での株価の大幅下落を受けて続落。336円86銭安い2万3319円76銭で寄りついた後、451円76銭安の2万3204円86銭まで値を落として大引けた。一方、昨年末の大納会は年末の高値としては29年ぶりの高値で終えるなど、中長期では堅調を維持していることから、様々な不確定要因がある中で、東京五輪が開催される2020年の日本の株式市場の動向が注目される。



 なお、大発会が終了後、東京五輪開催を記念して「2020 ニューイヤーセレモニー」が開かれた。武藤 敏郎氏(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 事務総長)および大会のゴールドパートナーとしてサポートする野村ホールディングスの永井 浩二氏(同社代表執行役社長 グループCEO)の挨拶の後、サッカー、レスリング、新体操の日本代表として活躍した澤 穂希さん(サッカー)、吉田 沙保里さん(レスリング)、畠山 愛理さん(新体操)が、振り袖姿を披露しながら東京五輪に向けてメッセージを発信。東京2020マスコットのミライトワ、ソメイティも交えて記念の集合写真に収まった。


(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ








13:38 | 取材:投資家向け

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